BOOK MEMO

とりあえず面白ければなんでも読む
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あなたがいたから / スーザン・E・フィリップス
4562043067 あなたがいたから (ライムブックス)
Susan Elizabeth Phillips
原書房 2006-03

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さあ、泳いで!
しっかり泳いでちょうだい、戦士の精子たち!
小さな、可愛い、頭の悪い精子たち、ちゃんと泳ぐのよ!


<シカゴ・スターズ>シリーズの3作目。
IQの高い二人のやりとりが楽しい一冊でした。が、ちょこっとしか出てこない同シリーズの、ボビー・トムがすっかり子煩悩になってるのにニヤニヤが止まらんくて、そこしか印象に残ってない(笑)
いや、でも、面白かったです。普通に。さすがSEPという感じで。
5作目のヒーロー・ケヴィンがいい味だしてます。年下のやんちゃBOYて感じがかわいいな!
Love | ★★★☆☆
黄金の翼 / アイリス・ジョハンセン
4576090526 黄金の翼 (二見文庫 ジ 3-27 ザ・ミステリ・コレクション)
酒井 裕美
二見書房 2009-04-20

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「いつまでも父親の所有物のままでいたいのか?」
「ほかに選択肢はないのよ」
「おれが与えてやる。おまえのような身分の女性が滅多に手に入れられないものを」
ガレンはわざと声をひそめた。
「自由を」


砂漠にある架空の国を舞台にしたヒストリカルもの。
ヒロインは国王の姪という微妙な立ち位置のせいか、身分の高い女性のはずなんだけど普通の女の子という感じです。
で、期限付きの結婚を申し込まれて砂漠の国へ輿入れ〜とまあストーリーは好みなんですが、ジョハンセンさんの良くも悪くもテンプレな一作で、読んでてわくわくするような面白さは正直なかったなー。

アイリス・ジョハンセン初読の方にはいいかも。
ガレンが常識的なヒーローにもかかわらず、わりに変態チックな嗜好をちらつかせてるとこは好きでした。
Love | ★★★☆☆
鏡のなかの鏡 / ミヒャエル・エンデ
4006020317 鏡のなかの鏡―迷宮 (岩波現代文庫)
Michael Ende
岩波書店 2001-01

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「たくさん名前をもってるんだが」
とパガドが答える。
「まずはじめは終わりと名乗ろう」


まさに天才的技巧によって編みだされる連作短編集。
一見すると内容はてんでバラバラ、けれども必ずどこかの一文が巧妙に前後の話とリンクしていて、まさに鏡の迷宮状態。
短い別個のお話が、ここまで見事にメビウスの輪を築いている、その仕掛けに気づいた瞬間、鳥肌がぞわっとたちます。エンデは「はてしない物語」など長編ファンタジーが有名ですが、エンデ作品では断トツでこれが印象的でした。
この人の頭の中はどうなってんだ、一体……!
Love | ★★★★☆
白と黒のバイレ / 瑞山いつき
4044497176 白と黒のバイレ 白き、時の流れにのせて (角川ビーンズ文庫)
結川 カズノ
角川書店(角川グループパブリッシング) 2009-12-01

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「姫様、隠していたのか、言えなかったのか、言い忘れていただけか、正直にお話しくださいませ。大丈夫、他国だろうがやり方はいくらでもあります。陰険な報復ならお任せください」

呪われた絶世の美姫にラブな幼馴染の護衛騎士と天然魔王、腹黒爽やか王子エトセトラと乙女のツボをストレートについてくる設定。
……だけど、ストレートすぎて読んでてドキドキ感がないのがちょっともったいないな、と。
この方のスカーレット・クロスシリーズはすげえドキドキしてシリーズ全巻を24時間耐久で読みふけるというアホな真似をしたもんですが、これはちびちびとしか読み進められませんでした。ウーム
Love | ★★☆☆☆
パッション / リサ・ヴァルデス
4576072463 パッション (二見文庫―ザ・ミステリ・コレクション (ヴ1-1))
坂本 あおい
二見書房 2008-02-29

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「あなたがたに約束します。もしパッションが許してくれるなら、僕が、彼女の心をもとどおりに直してさしあげよう。彼女が許してくれるのなら、砕けた心をひろいあつめて、この手でつなぎとめて押さえていよう。彼女の心臓がひとつでいるかぎり、僕は生きられる」

性描写が過激なのに泣ける純愛と評判だったので手に取る。
確かにやってることは過激だけど、描写が直接的なので読んでてエロい感じは全然しなかったなー。私的に物足りない。うむ。
でも、「僕のために開け!」は色々衝撃でした(笑)
……か、可能なのかなこれ…!

あと10インチ半という説明に、思わず「……10インチ?(え、でも、インチって確か3センチくらいじゃ……)」と電子辞書ひいちゃったよ!
マークのジョニーがまさかの30センチ定規超えで(^O^)/でした。
マーク……。

噴水でヘアピン探すシーンは感動しました。泣かなかったけど。
Love | ★★★☆☆
黒騎士に囚われた花嫁 / ジュディス・マクノート
4576100157 黒騎士に囚われた花嫁 (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)
後藤 由季子
二見書房 2010-02-19

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「ついに効果的な罰を発見したよ」
「それは」
いぶかしく思って、ジェニーは尋ねた。
「どういう意味?」
「つまり、今後、おまえを私の意志に従わせたいときには、キスをする。おまえはキスを恐れているからな」


読者いじめに定評のあるジュディス・マクノートさんの本。
でも今回はお話がそれほど長くなかったせいか、読んでて「もうやめてくれ…!」て心の痛みに耐えかねて本を伏せるようなアレはなかったです。互いの誤解からくる鬱展開はデフォルト設定ととしても、この人にしては割にあっさり。

15世紀の中世モノが好きな人はお手にとってみるといいかも。
本当は別の文章を引用したかったんですが、ニャーンな場面だったので自粛しました。
Love | ★★★☆☆
少女七竃と七人の可愛そうな大人 / 桜庭一樹
4048737007 少女七竈と七人の可愛そうな大人
角川書店 2006-07

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「ともかくですね、その男がわたしに言うのです。自分のことを、ほんのすこぅしだけゆるしてくれないだろうか、と。そのときわたしは思ったんです。すべてまっさらにゆるせと言われると、人のこころはとてもせまいものだし、うなずきづらいけれど、でも、ほんのすこぅしだったら、なんでもゆるせる気がしてしまうなぁ、と」

美少女と美少年とシェパードのお話。
元警察犬のビショップがすごいいい味出してました。冒頭のお母上の「辻斬りのように男遊びしたいな、と思った」には度肝を抜かれましたが。辻斬りって…! そんな表現初めて聞いた。
全体的に台詞が芝居がかってたけど、でも、こういう書き方はこういう書き方で面白い。
Love | ★★★☆☆
左近の桜 / 長野まゆみ
4048738275 左近の桜
角川グループパブリッシング 2008-07-24

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男は桜蔵のTシャツをまくりあげ、蝶を指でなぞった。
「蝶は頭で数えるんだっけか。……裏とおもてで一頭だな。」
男は蝶を数えながらなぞってゆく。指ではなく、……舌で。桜蔵は平然とやりすごそうとしたが、それも四頭目あたりから、あやしくなった。
「……五頭、……六頭、なあ、平気なふりをするなよ。泣かすぞ。」


ストーリー紹介に
“あやかしの者たちが現われては交わりを求めてくる”
てどんな官能小説w と思って(期待して)読んだら、そんなエロくなかった。あれー。
長野まゆみさんは昔はもっとビバ少年愛!て感じでしたが、最近はまんまゲイ小説って感じですね。まあ耽美なのは変わらないけど。きらいじゃないです
Love | ★★★☆☆
白い犬とワルツを / テリー・ケイ
4102497021 白い犬とワルツを (新潮文庫)
Terry Kay
新潮社 1998-02

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彼は息子の塚を手でなでた。吐き気に襲われでもしたかのように、涙があふれる。思い切り涙を流す。追い出してしまった息子に届けとばかりに、掌を砂に差しこむ。

翻訳がいいな、とまず思った。
素朴で、淡々として、でも美しく、やさしい文章。読んでるとなんのためらいもなく情景が、サム・ピークの感情が心に沁み込んでくる感じです。
ゆっくり読みたい本。正直ジェイムズに萌えた。
Love | ★★★★☆